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カクテルピアノと心臓抜き

映画と観劇の記録

『ロミオ&ジュリエット』@赤坂actシアター 感想③―キャスト別【Wキャスト編】

前回に引き続きキャスト別感想です。(敬称略)

 

全体の感想↓

 

lemonginger01.hatenablog.com

 Wロミオの感想↓

 

lemonginger01.hatenablog.com

 

ジュリエット(生田絵梨花/木下晴香)


生田絵梨花

まるで少年のようなジュリエット。
一人称が「僕」でも不思議じゃないだろうと感じました。
声質なのかな?それともキャラクターが少年らしい?歌い方?

もしかしたら、生田さんがリボンの騎士で主演だったというのを知っていたからそう感じたのかもしれません。


そんなジュリエットでしたので、古川ロミオとの組合わせだとWヒロイン笑。
可愛らしい顔立ちの少年のようなジュリエットとぽわぽわ中性イケメンロミオだとWヒロインになってしまうんですね。
 

それから漫画的なジュリエットだなあとも思いました。
乳母に対しては友達のように接しているようにも見え、野獣系ティボルトの優しさを知っている。ちなみにティボルトは渡辺さんでした。

多分聡明でしっかりもののジュリエットなんじゃないかな。

 

生田ジュリエットちゃんの一番好きなシーンはナイフで自分の胸を刺すシーン。
一瞬怖がるような、嫌がるような、歪んだ顔をしていました。
薬を飲む時よりも、ずっと苦しそうな顔が印象的。

それまでは負けん気が強くて逞しい女の子なジュリエットが、やはり死を恐れている「当たり前な」感情がかいまみえてグッとる。


あと、生田ジュリエットの好きな衣装は最初のスカジャンとスパッツ着用ジュリエット!

あのロミオと出会う前の部屋着感が完全に油断してる女の子で可愛い。
ロミオと出会って一目惚れしたら自室にいても油断してる格好はしないのが恋する乙女って感じ。

 

 

木下晴香

2回見たジュリエットです。
組合わせは①古川平間矢崎渡辺宮尾と②大野小野矢崎広瀬宮尾でした。

両方で受けた印象は同じでした。
ヴェローナの天使だしキャピュレットの奇跡。
可愛すぎるジュリエット。


歌声も綺麗で♪天使の歌が聞こえる~って私も聞こえる!!天使の歌が!!!ってなった。

 

木下ジュリエットは根っからの良家のお嬢様って感じが強いと思いました。
乳母に対する態度も、育ての親として家族愛があるけれど主人として「命令」するんですよね。
お前はいくつ嘘をつけば気がすむの!の言い方が主人が召し使いに言うそれでビックリした。


それと、清純派で優等生って感じのジュリエット。
悪い遊びはしてこなかっただろうし、18になるまでスマホ持ってなかったとかいう現代では絶滅危惧種なのが奇跡的に似合う。

余談ですが、18になるまでスマホ持たされないってキャピュレット家は子供の通信費ケチるレベルで借金が嵩んでるんでしょうか?
というかあの治安悪そうなヴェローナで通信手段持たせないっていったい……?

 

個人的にスレてない清純派ジュリエットと思ったシーンその1はキャピュレット夫人からスカジャンを脱がされるシーン。
居心地悪そうに身を縮めているのがイケないもの見させられてる感じした。

その2は仮面舞踏会。
まず、仮面舞踏会にいやいや参加してるので、ギリギリまで仮面付けないでチラチラ横目で周りを窺ってるんです。
こういうパーティ初めてで慣れてなさそうな感じが可愛い。

そしてベンヴォーリオとマーキューシオに絡まれるところ。
あまりにも不良に絡まれるお嬢様って感じ。ティボルトーーー!最愛の従妹がDQNに絡まれてるーーーーーー早く助けてあげてーーーー!!!と叫びたくなる。


そして、個人的木下ジュリエットの可愛いポイントは♪天使の歌が~で、天に向かって「神様……」って呟いていたところ。
幸せ一杯でニヤけます。


あと薬による眠りから覚めた時、そばにロミオの亡骸があるのにギリギリまで死んでることに気づいてないんです。

早く起きてよロミオって感じでこれから二人で逃げることへの喜びでロミオに抱きついて心臓が動いていないことに気が付く。
直前までウキウキワクワクしてたのに冷たいロミオに抱きついて気づく様子が痛々しい。

そしてナイフで刺すのにあまり躊躇いがなくブスッといっちゃう。
色んな意味で強い女の子。

 

木下ジュリエットはもしかすると、ロミオに出会わなければパリスとそこそこの幸せな夫婦生活を送れたんじゃないかな、と思いました。

生田ジュリエットはロミオ以外の人と結婚しても絶対に幸せになれなさそうなんですけどね。

 

だから、木下ジュリエットは従来のジュリエットイメージ、つまり私のイメージする中世の貴族の女性になりうるジュリエットに近いのかも。
一方で生田ジュリエットはとっても現代的で、ロミオの妻なんて自称しているけど結婚以外の女性の幸せを探すこともできそうな女の子なイメージ。


大野生田ペアも見てみたかったなあ。


死(大貫勇輔/宮尾俊太郎


大貫勇輔

一回しか見れなかったのですが、ヴェローナの不幸の象徴のような死でした。ヴェローナの分身としての死。

ヴェローナの死がロミオに目を付けてヴェローナの不幸の一つとしてロミオとジュリエットを利用した、みたいな印象。
ロミオと徐々にシンクロしていくのはロミオと死が一体になっていく感じがしました。
古川ロミオは幼い頃から死を感じ取っているように見えたので、死はロミオを操っているのではなくロミオが死の望む動きを無自覚にしてしまっているように見えます。


特に印象的だったのは自分と一体化していくロミオを見てニヤっと笑ったような気がしたんです。気のせいかもしれないんですが、もうこの時にはロミオが自分の思い通りに死ぬことを確信して笑っているような感じがした。

ロミオにねっとりと絡んでいたり笑ったりしていたのは小さい頃からカモとして見てたロミオをヴェローナの毒(=憎しみ)に染め(=ティボルトを殺した)ようとしていたのが成功したからかなーなんて思ったりしたんだけど……実際どんなイメージで死を演じられていたのかは分かりません笑。


大貫死と古川ロミオの死の舞踏だけでもDVD買う価値があると思うほどお気に入り。


宮尾俊太郎
二回見た死です。
こちらの死はひたすらに美しくて、死の擬人化って感じがしました。

古川ロミオとは死の舞踏を踊ってたので死と踊ったロミオが死ぬのは必然って感じ。
面白いのが、♪僕は怖いの時では古川ロミオの死のオーラのように見えたのが♪憎しみ~エメリプライズのあたりでは死そのものの擬人化になっていたところ。

大野ロミオの方では死に抗おうとする大野ロミオを無理やり躍らせようとしている印象。
ロミオ&ジュリエットにおけるヴィランの立ち位置という感じでした。


宮尾さんの死は宮尾さん本人というよりも宮尾さんの踊りが死という印象で、例えるならエリザベートのトートのキスが死との踊りみたいな?


マーキューシオ(平間壮一/小野賢章


平間壮一
闇を抱えていそうなマーキューシオ。
甲高い笑い声とかナイフを見る目とか、完全にヤバい男なのにふとした瞬間に厭世的な雰囲気を出しているのが印象的でした。

大公が登場した時に嫌そうな顔をしていたのも、単なる反抗期ではなく死ぬ寸前にもらしていた両家の争いを憎むという言葉がその理由を表しているように感じました。

そして次の♪憎しみで、モンタギュー夫人に見られたときの「やべっ」って顔が好き。先生に見つかっちゃったみたいな。そしてお辞儀が綺麗です。綺麗なのに上目遣いで夫人の顔色を窺っている。何を考えているのか分からないし「チャオ、シニョーラ」と茶化しながら退場していくのも、何か誤魔化しているような印象。


その一方でモンタギューの仲間たちとふざけてる時の楽しそうな悪ガキ感。
ロミオはどこだのダンスで既読スルーされてましたけど、きっと日常的に既読スルーされてるんだろうなって思った。怒ってもいいんじゃ?ってぐらい、ぐったり「あ゛ぁ~」って言ってたのにロミオのこと許しちゃうし、ロミオは既読スルーのプロだし、マーキューシオは甘やかしすぎ。
平間マーキューシオの時は古川ロミオだったので大野ロミオが既読スルーのプロかどうかは分かりませんが笑。


仮面舞踏会ではティボルトのことからかったり女の子からかったり忙しかった印象。さては遊び慣れてるって思った記憶あるんですが、ここのシーンはロミオとジュリエットとティボルト追うのに必死で目が足りなかったので記憶があやふや…。

でも、ロミオがティボルトにどつかれてる時にベンヴォーリオと一緒にすっ飛んできてて、友達思いの優しい男なんだなあと思った。
あの中でロミオのことちゃんと見てあげられてるって凄いなって……思った…。


♪綺麗は汚いのシーンはとても楽しそうだった。記憶が正しかったらここでも女の子からかってましたね。だがしかしマーキューシオガチ勢のヴェローナの女の子はいるだろうなって思った。かっこいいから。


そしてやっぱり印象的だったのがロミオに対して俺たちを裏切るのかとナイフを向けるシーン。あそこ、マーキューシオ自身も辛そうで、ロミオも馬鹿なことするなとばかりにナイフを払いのけるのが見てて辛い。

ロミオがキャピュレットの猪どもと親戚に~みたいな言葉もキャピュレットのジュリエットに恋をしたロミオを咎めているというより、自分の知っていたロミオが別の人間になっていくことや、置いていかれることへの恐怖から出てきた言葉に感じた。

死に際はヴェローナへの恨み言とロミオへの愛情があふれていた。
親友にジュリエットを愛し抜けって死に際に言うのは反則。かっこいい。


また、ティボルトに対しては昔から俺のことをさげすんできたと言っていましたが、この言葉でマーキューシオはキャピュレットが憎いというよりもティボルト個人への私怨が強いのかもと思いました。


マーキューシオはヴェローナ大公の甥なわけで、大公の姉妹がモンタギューに嫁いで出来た息子とかじゃない限り中立でいられたのにモンタギュー過激派になった理由はロミオとベンヴォーリオが好きだったからという理由のほかにティボルトの私怨があるのかも。
もっと大人でロミオと同じくヴェローナの死を感じ取っていたけれど、ヴェローナの毒にのまれてしまった少年のような青年なのかもしれないと思わされたマーキューシオでした。

来世で幸せになろうね。


小野賢章
DQNマーキューシオ。すごく……反抗期の少年っぽいというか、DQNっぽいマーキューシオ。
それこそ、世界の王で歌ってるようにくだらない大人たちの争いをしり目に馬鹿やって楽しんで、自分たちの世界を支配しているのは自分たちだと人生を謳歌している感じ。

小野マーキューシオは大野ロミオでしか見てないのですが、既読スルーではうんざりというよりも焦り?とか苛立ちが見えていたので、あまり既読スルーされなれていない。ということで、たぶん普段はちゃんとロミオとコミュニケーションとれてそう。
でもあの苛立ち方見ると、五分以内に返信しないと怒りだしそうなライン中毒な印象受けました。
きっとポケモンGOやりながら自転車乗って事故るタイプ。


ロミオがジュリエットと結婚したと聞いた時はキャピュレットへの憎しみが一杯で、本当に「裏切られた!」って気持ちだったのかな。
ロミオに対しては目を覚ませ!って必死だった印象です。


あと、ティボルトに対しては馬鹿にされてたっていうのが、なんか納得というか……広瀬ティボルトはクールなので、おちゃらけた小野マーキューシオのこと小馬鹿にしてそうって素直に思った。
ティボルトに対して喧嘩ふっかけるのはきっとマーキューシオだったんだと思います。

来世でも楽しく青春謳歌できそう。


ベンヴォーリオ(馬場徹/矢崎広


馬場徹
一回しか見てないんですが一番のガチ恋枠だなって……思った…。
従兄弟だからというのを超えてモンタギュー夫人がロミオのこと頼むわよって言うの分かる。こんなお兄ちゃんが欲しかった。

そして迸る苦労人感。ロミオがぷいーってベンヴォーリオ無視して森の方へ行っちゃうのも、やっと見つけても置いてかれちゃうのも、全部ベンヴォーリオが甘やかしてるからだと思う。
そして多分ロミオに振り回されてもまるっと許しちゃうベンヴォーリオにも責任があると思うよ…笑。

AEDの時はマーキューシオと親指立てているのがとても好き。なんだかんだで悪ガキ。
でもロミオが「置いていってすまなかった」って言ってるのはスルーせずに追及すべきだと思いました。たぶんナメられてるから笑。


そしてロミオがジュリエットと結婚したと聞いた時は戸惑っている感じがした。
キャピュレットのジュリエットと恋人になるなんて!という気持ちと、ロミオが自分たちのことを裏切るわけがないって気持ちがぐるぐる渦巻いているという印象。


それ以上にマーキューシオが荒れていて、仲間たちとロミオが対立しているのを見るのが辛そう。
決闘のシーンではどうやったらこの決闘を止められるかっていうのを悩んでいたのが印象的でした。記憶違いでなければキャットファイトを止めに入っていて紳士だなあと思った。

マーキューシオを抱きとめている時は凄く情けない顔をしていて、そこからロミオがティボルトを刺すまで「傍観」に徹していたのが可哀想なところ。


ロミオが大公の前に姿を現した時は「大人たちが悪い」と言っていますが、たぶん本当にロミオは悪くないんだって思っていただろうし、でもそれは言い逃れでしかない。
それでも呆然自失とするロミオを自分も辛そうな顔をしながら大丈夫、大丈夫、と慰める。無償の愛が切ない。
もはや甘やかすどころの騒ぎではないけれど、たぶんあのロミオはベンヴォーリオの無償の愛がないと衰弱死していたと思う。

最後の方とか完全に丸まっちゃって蹲ってるロミオの背中を抱きしめてさすってて、弱弱しい少年と同じく何もできない非力な少年が震えてるみたいな……王蟲の子供を守るナウシカみたいなTwitterの感想で聖母と言われてる理由が少し分かりました。


馬場ベンヴォーリオはもともとロミオ・マーキューシオとは同年代に見えていたのですが、これをきっかけに大人にさせられてしまったのだと♪どうやって伝えようでは感じました。


最初のちょっとロミオに対してMっぽい振り回されがちな悪ガキから未来を見据える青年になっていく様子がとても魅力的で、大好きなキャラクターです。

 

矢崎広
こちらは二回見たベンヴォーリオ。より悪ガキっぽさがあって、お調子者なベンヴォーリオな感じ。
あと、熟女サイト見てる。

矢崎ベンヴォーリオはもともとロミオ・マーキューシオより2,3歳年上っぽさがありました。ロミオに振り回されがちだけど、全ては夫人からロミオのお目付け役を命じられてしまったせいであって、ベンヴォーリオは悪くない。

古川ロミオと平間マーキューシオは3回に1回ぐらいは矢崎ベンヴォーリオに本気で怒られてそう。
大野ロミオと小野マーキューシオは仕方ないなって多めに見てもらってそう。


馬場ベンヴォーリオよりかはDQN感あるベンヴォーリオかなと感じましたが、前半と後半で一気大人になっていく様が鮮やかでした。


でも、矢崎ベンヴォーリオはもともと自分たち以外の、大人たちの社会を見ることのできる青年だったようにも思えます。
ロミオを庇うシーンはロミオを庇うために大人が悪いのだと主張していて、それが言い訳だとどこかで気が付いていそうでもあり、ヴェローナにとりついた死のせいだと、もっと根本的な指摘をしているようでもありました。


♪どうやって伝えようでも、より青春時代の終わりを自覚して大人にならなければならないことを噛みしめている印象。


きっと今後のヴェローナを引っ張ていくのはこのベンヴォーリオなのだと思う。
矢崎ベンヴォーリオが主人公のスピオフを見てみたい。

 

 

ついでに、♪どうやって伝えようの背景映像のプチ考察↓

 

ティボルト(渡辺大輔/広瀬友祐


渡辺大
感情大爆発、声量も大爆発ティボルト。
野獣系でした。

多分、若者組の中で一番のヴェローナの被害者で♪本当の俺じゃないは言い訳ソング。
本質的には♪今日こそその日であって、ヴェローナの毒にのまれてしまっているように思えました。

渡辺ティボルトの好きなシーンはジュリエットに拒絶されてショックで目を見開いているところ。
はっきりと失恋しててとっても可哀想。

あと、凄く美声。

 


広瀬友祐
自分をおさえておさえて今まで生きてきたんだろうなって感じる闇を抱えたティボルトでした。
口にはりつけた笑いと笑っていない目が印象的。

♪本当の俺じゃないは、戻れない過去を嘆いていました。もう素直なあのころに戻れないから、と自分からヴェローナの毒にのまれに行ってしまっている感じ。
しかも、それを自覚したのはキャピュレット夫人の♪憎しみで最初に覚えるのが憎しみだと歌われた時のように思いました。その歌詞を聞いた時にハッとした顔をしていたように記憶しています。
夫人の言葉を聞いて、自分がヴェローナの街に正義心を歪められてしまったことを知ったのかもしれない。

 

広瀬ティボルトは平間マーキューシオと同じ雰囲気を感じるティボルトで、ジュリエットに恋をしたのもきっとヴェローナの人間らしからぬ清らかさを感じ取っていたからなのかな、と思います。

好きなシーンは死ぬ時。
倒れ方がバッターンではなくズルズルっと足を滑らせるみたいに倒れるんです。自分が死ぬなんて信じられない、みたいな感じ。死ぬ直前まで毒にのまれたまま、ある意味ヴィランとして死んでしまったように見えました。
♪本当の俺じゃない以外では徹底して「何をしでかすか分からない危ない男」であり続けていたティボルトで、ヴェローナの悲劇性が色濃く出てしまったキャラクター。

そっくりだと思った広瀬ティボルト平間マーキューシオの組み合わせでも見てみたかったな~なんて思いました。

このティボルトはヴェローナに生まれなかったら素直に正義心を歪められることなくまっすぐな青年に育ったんだろうと思います。

 

 

長くなってしまったのでシングルキャストはまた別エントリで…

『ロミオ&ジュリエット』@赤坂actシアター 感想②―キャスト別【ロミオ編】

ミュージック『ロミオ&ジュリエット』感想その二でキャスト別感想。

全体のことはこっちのエントリーで↓
lemonginger01.hatenablog.com


観劇慣れしてないもので、Wの組合わせをどうしたら良いものか全く分からず困りました。余談ですが、レミゼとか組合わせ多すぎて何がなんだか訳がわからないことになってますね。それよりはマシなんでしょうか。


驚いたのが、ロミオとジュリエットの組合わせ、ロミオと死の組合わせ等々……どのキャストの組合わせかでここまで感想が違うということ。
色んな組合わせで見たくなるじゃないか。


私が見た組合わせは
①古川生田平間馬場渡辺大
②古川木下平間矢崎渡辺宮尾
③大野木下小野矢崎広瀬宮尾
(敬称略)
でした。


印象的だったのが、ロミオの古川さんはジュリエットによって全く印象が変わったこと。
あえて演じ方を変えているのか、それとも、たまたまだったのか……。


①観劇直後のツイートがこれ↓↓

それに対して②観劇後のツイートがこれ↓↓

①直後の感想がWヒロインって何だ。でも確かにそう感じたんですよね。不思議なことに②だとそんなこと一切感じなかった。


けれど、ジュリエットの木下さんはロミオが変わっても印象は変わらず。
大野さんや生田さんはどうだったんだろう。
とても気になります。


そんな感じだったので、個々のキャスト感想といっても、この組合わせはこうでこの組合わせはこうだったというのもあります。



以下キャスト別に詳しく


ロミオ(古川雄大/大野拓朗)
古川雄大

二回の観劇で全く印象が違ったロミオ。
共通していた印象の一つは母親似の美人かつ自分が美人なことを自覚してるんだろうなっていうこと笑。

もう一つは闇属性ということ。二幕は狂気に満ち溢れている。古川ロミオと大野ロミオを比較するとギョッとするほど狂気を感じるロミオだと思いました。



まず①(生田平間馬場渡辺)での印象は、かなりぽわぽわしてるロミオ。
観劇直後のツイートはこんな感じ。
↓↓↓




直球で「ブロンド」ってツイートしてて自分でもびっくりした。どんだけ頭ぽわぽわに見えていたんだ。そしてやっぱりWヒロインってなんだ。


でも今思い返してもWヒロインだったんですよね、不思議なことに。
後述しますが生田さんのジュリエットが少年のようだったことが要因だったのかなと思います。
そして、この時の古川ロミオは少し子供っぽい女々しさ、もとい幼さが強調されていたように感じられました。ザ・頼りない男。


印象に残ってるのは神父様から結婚の許しが出たシーンで甲高い声をあげて抱きついたシーン。
喜びが子供っぽい爆発のさせ方。

また、追放を言い渡された後に神父様のもとで身を隠している時に座って項垂れているのですが、まさかの内股。長くて細い足が強調されていましたね。
そして初夜を迎えた朝の「さよなら」の言い方。
「さっ、さよなら(早口かつどもる)」
ジュリエット、あなたの夫これで大丈夫?って思わないでもなかった。

生田ジュリエットが逞しく聡明な雰囲気だったので、生田ジュリエットちゃん古川ロミオのことお姫様抱っこして駆け落ち出来たんじゃない?
とか
ベンヴォーリオもロミオのことお姫様抱っこしそうな勢いなんじゃ……今思い返してもそんな感じのロミオでした。


古川さんの顔がどちらかといえば中性的なので女々しい要素があると冗談じゃなくなるんだなあとか本気で思ってしまった。



その一方で死との舞踏のシーンは鬼気迫るものがあり、ぽわぽわロミオとのギャップが怖かったです。ぽわぽわしてるのに心に闇を抱えていて、薬売りの憎しみ~エメのリプライズとか完全に目が据わってました。怖い。



次に②の印象はお兄さんロミオ。二回目だったので一回目と比較した感想になってしまいますが、少なくともWヒロインではなかったしジュリエットにお姫様抱っこされそうもなくベンヴォーリオにもお姫様抱っこされそうもないロミオ。ちょっと安心した笑。このロミオはちゃんとジュリエットをお姫様抱っこできるロミオでした。
観劇後のツイートはこんな感じ。
↓↓↓

この時のロミオはしっかり者で、印象的だったのが「僕が(キャピュレットとモンタギューの争いを)止めたのに!」という最初の台詞が白々しくなくて本当にその場にいたら止めに入っていたんだろうなと思った点。
前回は「いや無理だろ」って思ったのに。最初からなんだか印象変わったなあと思いました。

そしてそのまま一度もWヒロインと感じることもなく終幕。
神父様の所に身を隠している時も内股じゃなかったし、「さよなら」も前回より情けなくなかった。


個人的な好みはこの回のロミオの方。
Wヒロイン状態のロミジュリはジュリエットの男を見る目に疑問を持ってしまうので笑。

それに加えて、こちらのロミオは♪街に噂がのシーンでロミオが仲間たちに争いの愚かさやら和解やらを訴えかけているのが「もともと思っていたこと」を思い切って訴えかけてみた、信念のあるロミオに見えた。

ぽわぽわしすぎると、頭がお花畑で世間知らずのお坊ちゃんだから平和を願ってるみたいに見えちゃうんです。
それはそれでロミオっぽいのかもしれませんが、個人的な好みは信念のあるロミオ。



次に①②ともに印象的だったことについて。

まず最初に言及するのもアレなんですが、ひばりのシーン。上裸ですが、ほっそい。腰がとにかく細くて、でも腕に筋肉はついてて……。腹筋割れてました?
ロミオを横から見るとあまりの腰の細さにどこに内臓入ってるのか分からなくなります。

ひばりのシーンはどこ見たらいいんだろうと思ってしまうのですが、腰の細さに気をとられてそれどころじゃなかった。



そして、なんといっても古川ロミオはとにかくセンシティブ。

①では大貫さんの「死」、②では宮尾さんの「死」で観劇しましたが、古川ロミオの♪僕は怖いは幼い頃から死の存在を察知している、センシティブな感性の持ち主なんだと思わせました。
そして、「死」に動かされているというよりは「死」が望む行動を無自覚にしてしまっている感じ。

ヴェローナのあらゆる不幸を象徴する大貫「死」の絶好のカモになってしまった古川ロミオが「死」の思うまま悲劇を自分で選んでしまうストーリーに見えました。
宮尾「死」はもっと象徴的に古川ロミオに纏わりつく「死」の擬人化といった印象。


古川ロミオは敏感にヴェローナにいる「死」を感じとっていたように思います。
程度の差はあれど、ヴェローナの争いを憂いていたんじゃないかと思う。
冒頭の「僕がいたら(争いを)止めた」発言しかり、バルコニーでジュリエットが二人の家について言及した時の反応しかり。

バルコニーで、ロミオは一瞬だけ引き下がろうとしてるように見えました。その瞬間というのが、ジュリエットが両家のしがらみに触れた瞬間です。
もしもジュリエットが家に縛られ叶わない恋に憂いているだけなら会いにいかなかったんじゃないかな。
けれどジュリエットは家に縛られないことを歌ったから会いにいったんじゃないか。

だから神父様にキャピュレットの娘と結婚したいと告白したときも、ことの重大性を理解しているように感じました。


でもこの古川ロミオの繊細さって死と絡んでいる時にしか表れないんです。少なくとも私にはそう見えた。
表面上のロミオは友達とバカやって♪世界の王では「オレ最強」ソングというか自分の力が強いことを信じてるみたいに歌う。そして確固たる信念があって「間違っている」と思うことは「間違っている」と言える。
脆さや繊細さをあまり表面には出していない。
唯一脆さを表面に出していたのはティボルトを刺したあとですが…人を殺してぴんぴんしてる方がおかしいのでノーカン。


それにしたってベンヴォーリオに守られているロミオはあまりにも弱々しくて痛々しかったです。


↑↑↑
最高に頭の悪そうな感想ですが、凄く印象的でした。
ロミオが弱々しい子供に見えた。ベンヴォーリオが守ってくれなかったら、あの数分間のうちに衰弱死しそうなぐらい。

それにしても両ベンヴォーリオのあの無償の愛っぷりが素晴らしかったです。
ヴェローナの女の子たちはロミオより正直ベンヴォーリオと付き合った方が幸せになれそう。ガチ恋枠はどう考えてもベンヴォーリオ。


閑話休題

ロミオは繊細だからこそ、自分のしでかしたことに堪えきれなかったんじゃないかと思う。 
それは自分の中の黒い炎を憎み自分にはジュリエットしかいないと歌うシーンで感じたのですが、あれ、完全に闇堕ちしてる。

とにかくあのシーンの闇っぷりがすさまじくて、このロミオはジュリエット死んだら自殺するに違いない。めちゃくちゃ怖い。


あの時のロミオは「両家の争いなんて愚かだ、自分はそんな黒い憎しみの炎を持っていない」と信じていたのに、自分にも他のヴェローナの人々同様に憎しみで人を殺めてしまう愚かしい人間だったと気付いてしまったのかも、と思います。


だってティボルトを殺してしまったシーンのロミオは妙にリアルで救いようがない男だったから。

①ではナイフを落とし、口に手をあててフラフラとどこかに行ってしまっていました。自分の行動が信じられていない感じ。

②ではティボルトを殺してしまったことに気が付き呆然としてナイフを落として走り去ってしまった。こちらは本能的に逃げていて、まるでひき逃げしてしまったみたいな印象。

その後姿を現すのも冷静になって自首しにきたみたいで、ちょっとリアリティがある感じが後味悪く尾を引きました。

しかもティボルトォー!って叫んでから刺すまでの一連の流れと顔を見ると、どう考えても殺意があった。というか殺すつもりはなかったとか何の冗談だよってレベルで殺意があった。
10人に聞いたら9人が殺意を認めるはず。ちなみに残りの1人はベンヴォーリオ。

フィクションであることに違いない演技なのに妙なところでフィクションぽくない印象を与えてくるシーンでした。


そして故郷からの永久追放を言い渡され、自分の愚かさを知って自我が崩壊しかかった中で、唯一の希望がジュリエットだったんじゃないかな。
どちらにせよ、だいぶ病んでます。

ジュリエットが死んだと知った後の薬売りのシーンも納得の病みっぷりです。もはや薬しか見てないですよね?薬を手に入れた瞬間にちょっと笑ってるように見えたのは気のせいだったかもしれないのですが、あのロミオは笑ってそう。






とまあ、長々と闇属性ロミオについて語りましたが、ちゃんとジュリエットとのロマンスもありました。
ありましたが、それ以上に、まるで「ヴェローナ物語」を見せられているようでした。



結論からすると、古川ロミオの『ロミオ&ジュリエット』はヴェローナロミオとジュリエットの犠牲によって「死」を克服する物語。

マーキューシオやティボルトの死、ロミオとジュリエットの死があまりにも惨め。
だからこそ大人たちの罰となったように見えました。

最後に「死」がイエス像の前で力を失うのも象徴的で、イエスの磔刑により人類の罪があがなわれたことを重ね合わせているのかな、なんて考察もできるんじゃないかな。



大野拓朗
こちらのロミオは一回しか観劇していませんが、とにかくピュア!!
私がイメージするロミオって大野ロミオです。
イケメンで、愛されてて、一途で、ジュリエットとの恋によってまわりが見えなくなってしまった青年。

あんまりにもピュアすぎて、なんでDQNなマーキューシオやベンヴォーリオと遊んでるのか分からないレベルで優等生なロミオでした。



たとえば仮面舞踏会に誘われたとき「見張ってる」と言って仮面舞踏会に行くのですが、嫌味がない。びっくり。
♪天使の歌が聞こえるも、背景のキラキラエフェクトの映像が多分二人から発せられてるキラキラに違いないってぐらいキラキラしてました。ピュアすぎる。

バルコニーでも♪月は姿を変える、あなたの愛も変わると言われると「そんなことない」と言いたげに笑って首をふるんです。その自信どこからー!!と言いたくなるぐらいに一途にジュリエットを愛してる。わんこっぽい。

そして、神父様がアロマの説明をしてるときも、うんうんって頷いていた。ちなみに古川ロミオはまた始まったよ…みたいな顔してた。大野ロミオ素直な良い子か。
でも、ここのあたりからロミオはジュリエットとの恋しか見えなくなっていました。両家の争いについても「愛さえあれば乗り越えられるよね!」みたいな、愛の障害としか見えていない。
でも、ある意味では争いなんて下らない、愛さえあれば!みたいな愚直さが神父様の心を動かしたのかもしれない。
そう思えるぐらい「何も見えなくなっているロミオ」でした。

幸せ一杯の♪エメで「死」がいるのも、なんでここで「死」がいるの?!こんなに幸せなのに!と感じた。
この時のロミオは僕は怖いなんて全く思っちゃいないんだろうなあ。


大野ロミオと「死」の関係って一対一のキャラクターのように感じました。
ロミオの敵として表れる死神みたいな印象。

♪僕は怖いや♪憎しみ~エメリプライズなどでは「死」(見たのは宮尾死)に翻弄され、踊らされている感じ。
大野さんは決してダンスが得意なわけではない、という技術的な面はあるのでしょうけど、激しく翻弄されるロミオと優雅に踊る「死」の対比は面白かった。


そして♪街中が噂してるぜ~でも、もうこのロミオはジュリエットしか見えてない。モンタギューの仲間も大切だけどジュリエットの方がもっと大事だ!の盲目感が凄まじい。
ロミオの頭の中では仲間たちに祝福される自分とジュリエットのビジョンがキラキラ輝いていたに違いない。
もはやこのロミオはどうしようもない。マーキューシオとロミオの噛み合わない感じがとても切ない。


ティボルトを殺してしまったときも、殺意よりも衝動的?本能的?に感じました。まさしく悲劇的な殺人というか……。なんでそんなことしちゃったの馬鹿ー!というもどかしさ。

ベンヴォーリオに庇われているシーンでは二人の子供が支えあってる印象でした。



次の♪憎しみ~エメリプライズでは自分の行動に後悔しているロミオ。びっくりしたのが、このシーンでもピュアのままなんですよね。少年漫画の主人公みたいな圧倒的ピュア力。決して闇堕ちなんてしないキラキラロミオ。
「死」との舞踏では♪僕は怖いの時よりもより激しく「死」に翻弄されていました。かわいそう。


そして薬で死ぬまで一気に駆け抜け、気付いたらロミオとジュリエットが死んでました。かわいそう。
なんでこんなピュアで良い子がこんなことになってしまったのか……大人たちのせいなのか。
二人の愛を目の当たりにした大人たちは改心してヴェローナに平和がもたらされたのであった。
ロミオ&ジュリエット完!


結論としては、大野ロミオのロミオ&ジュリエットは真実の愛が世界を救う系の物語でした。
ピュアッピュアの爽やか好青年が「死」との闘いに敗れ死ぬけれどジュリエットの愛がヴェローナを救う、みたいな。
凄く王道なストーリーでロマンス要素も強く、ハッピーエンド!!
幕間のツイートはこんな感じ。
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凄く頭の悪そうな感想だけど、2回古川ロミオの『ヴェローナ物語~ロミオ&ジュリエット~』を見た後だったので……すごく…ロミジュリだなって…笑。


ここまで物語が違って見えるというのも面白いです。
好みの差はあれど、両方別のベクトルで素敵なロミオでした。


ロミオだけで長くなりすぎたのでまたエントリー分けます。

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』@赤坂actシアター (2017) 感想①―全体のこと

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』を赤坂actシアターにて観劇しました。

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楽しかった!
ミュージカルって楽しいなあとしみじみ思います。


ストーリーはご存知シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』なわけですが、演出がこうも変わるとここまでロミジュリって雰囲気変わっちゃうんだ!という驚きもありました。
巷では悪評もたっている現代アレンジ、私は好きです。


そして演じるキャストによって全く違う物語に見えるのが一番の驚きでした。
私は異なるロミオとジュリエットの組合わせで三回見ましたが、全ての組合わせ見たかったなあ……。


私が見た組合わせは
①古川生田平間馬場渡辺大
②古川木下平間矢崎渡辺宮尾
③大野木下小野矢崎広瀬宮尾
(敬称略)
一応全キャスト拝見できたので良かったです。



さて、問題の笑現代ナイズされた演出ですが、私はアリでした。
初演再演と観劇していませんので演出の比較とかはあまり出来ないのですが、言われているよりもトンチキではないかな、と。


むしろ古典作品に色んなメッセージごんもりにしたくて現代アレンジにしたんだろうと思って楽しく見てました。



まず驚いたのがopの映像。
「死」が踊る後ろで流れる映像が爆撃される市街であったり爆弾を落とす戦闘機であったり……。
そしてその映像を映していた幕を「死」が開いて始まる『ロミオ&ジュリエット』の物語。
初っぱなから度肝ぬかれた。

私はこの映像が「死」というキャラクターの本質で、ヴェローナという街が象徴しているものなのかな、なんて思いました。



幕が開けて現れるヴェローナの街も少し荒廃した現代の都市といった雰囲気。荒廃の具合が発展途上の都市のようにも見えるし、ディストピア風にも見えます。
ディストピアものはあまり嗜まなかったのですが、結構好みの世界観。

そんな感じだったので、ロミオが徘徊散歩していた森も大自然の恵みたいな森じゃなくて廃墟とかがありそうな雰囲気だなと思いました。骨組みみたいなセットもあったので。

荒廃具合といえば、印象的だったのは霊廟の十字架でした。壊れたままの十字架にコードが繋がっていたのが世界観を考察したくなります。


世界観についての初見の感想はこんな感じ。
↓↓↓


現代のようでいて、観客のいる世界と繋がる世界ではなく、ifの世界であり一つの可能性として示された世界かなと思いました。



次に、小道具の現代ナイズについて。
代表的なのはスマホAEDです。
あー出てくるな、と思っただけでした。

AEDに関しては前評判で知って、マーキューシオやロミオとジュリエットAEDで治療しようとしたらどうしようと思ってましたが、ギャグの文脈だったので良かった。

AED発達してる世界ならジュリエットの仮死に気づけるだろうという突っ込みは野暮ですね笑。

スマホはむしろあって良かった。
ただ、メールなのかLINEなのかはっきりしないのが中途半端でしたね。そこまで気になったわけてはないですが…笑。
ベンヴォーリオの「一斉だ!」でメールかなと思ったら「ロミオどこだ」のシーンで「既読スルー」と言っていたのでLINEでした。グループLINE作れよとか色々と突っ込みたかった笑。


(↑初見の感想振り替えると幕間で思いっきり気になってましたね笑)


今思うとベンヴォーリオはLINEじゃなくてメールを使っていたのかもしれない。

だけど、個人的には神父様がパソコンでアロマの作り方を検索してたのは可愛かったです。
あれ、Siriっぽい。
そして神父様はガラケー。この世代間格差がツボ。神父様はアロマ爆発させたりロミオへの連絡をメールに頼ったり、現代ツールを過信してる。



あと、仮面舞踏会がディスコパーティーっぽくなってて面白いです。
ミラーボールに原色ギラギラのライト。ズンズンズチャズチャ♪ズンズンズチャズチャ♪のメロディーに合わせて謎ダンス。キッチュな雰囲気が好みでした。下品すぎないけど、上品じゃない感じがキャピュレットなんでしょうか。


個人的に唯一「うーん…」となった現代ナイズは♪綺麗は汚いと歌うシーン。おそらくヴェローナの繁華街なんでしょうが、絶妙にダサい…。
三回目ではそろそろ慣れてきてNHKホールのお母さんと一緒を見ている感覚で見てました。そう思うと可愛いシーン。




現在ナイズされた世界観について色々と書きましたが、この世界観もロミオの二人で感じ方が全く違いました。とりあえずロミオは別エントリーで語りたいので割愛。



三回の観劇で、この作品の魅力は現代ナイズされた演出なのかもしれないと思いました。
もちろん楽曲の魅力やキャストの魅力も大きいです。
けれど、月並みな感想ですが、この世界観の中で繰り広げられることによってロミオとジュリエットという古典が新鮮な物語に生まれ変わっているような気がしました。
誰でも知っている物語をワクワクしながら次の展開を楽しませるって凄いことなのかも、とも思ったり。


次にまた再演したら見たいです。その時はまた現代ナイズの方法を変えて新しい表現になって欲しいかも。物語は古典だけれど、演出は常に新しいものになっててほしい作品だと感じました。

キャスト別感想はこっちのエントリーで↓
lemonginger01.hatenablog.com